大雁功 政府が認定した気功とは

大雁功 政府が認定した気功とは

大雁功について下記に記します

大雁功(だいがんこう)は、中国での道教や仏教の聖地として名高い峨眉山で発祥したとされる、数千年の歴史を持つ外気功の気功法である。中国で最も尊敬されている気功師のひとり、楊梅君(ヤンメイジュン)大師によって伝えられた。

数千種類の気功があると言われる中国において、政府が1998年に審査・公認し、公布した11種類の健身気功の1つである。

本来、大雁功は、病気を治す軟(医療)気功としての側面と、鉄沙掌や朱沙掌という武術にも通じる、主に離れている相手を倒したり、破壊したりする格闘技、硬(武術)気功の側面も持っていたとされる。

伝承者である楊梅君老師が世に広く知られるようになったのも、悪事をはたらいた人を老師が気功の技で動けなくしたことがきっかけであった。そして、誰にも治すことができなくなってしまった彼の身体を、老師が気功の技で元に戻したことで、老師の名前が広く知られるようになった。

昔から大雁功の伝承者は、日本の駆け込み寺のように、虐げられた女性など社会的な弱者を匿う役割を担い、人々を守るために武術を指導したり、周辺の地域の人々の病気を治して人々が生活できるための生計をたてていたとされる。

その頃から武術気功や健康法としての気功は数多くの弟子たちに指導していたが、医療気功の施術の特別な技については、近年、中国で気功が解放されるまで、一子相伝の(一人の師から一人の弟子にのみ伝えられる)秘伝だったとされる。

大雁功の動功は、「良い気」を身体の中に取り入れ経絡を通じさせ、「悪い気」を身体の外に出すことができる非常に優れた外気功の練功法である。

その動作は、朝から夜までの雁の一日の生活を模している。その一連の動作によって、身体の各部位の経絡を通じさせるとともに、必要な部分にバランス良く「気」を確保できるのである。

※峨眉山
峨眉山(がびさん、ピンイン:Éméi Shān)は中国・四川省にある山。

峨眉山は道教や中国の仏教で言うところの聖地で、中国三大霊山(五台山、天台山、峨眉山)や中国四大仏教名山(五台山、九華山、普陀山、峨眉山)の一つである。26の寺院を有し、普賢菩薩の霊場とされる。一帯は聖地となっていたために自然が護られ、約3000種の植物と、絶滅危惧種を含む約2000種の動物の宝庫でもある。1996年12月6日には文化面、環境面両方が考慮され、楽山大仏と共に「峨眉山と楽山大仏」としてユネスコの世界遺産(複合遺産)に登録された。

一番高い峰が万仏頂(標高3098m)で、頂まで32の名刹が続いている。後漢時代から仏教施設の建設が始まり、南宋時代に最盛期を迎えた。

現代最大の寺院は、登山口にあたる報国寺で、明代万暦43年(1615年)に明光道人が創建したとされている。

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峨眉山


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